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とっさに英語が出てこないわけ、とそれを克服した私

英語学習について、私の栄光と挫折(笑)の物語をお送りしたいと思います。

長話になってしまいますが、重要なお話も含まれているので

どうぞ最後までおつきあいくださいね。

《昔話・前編》

英語の悩み、いろいろあると思います。

TOEICのスコアが伸びない……英検にパスできないという資格系の

お悩みはもちろん、お金をかけずに勉強したい、時間がないけど

勉強したいといった英語の中身以前の悩みまで、ホント、さまざまです。

その中でも、初・中級の英語学習者にとって共通の悩みは

「ずっと英語を勉強しているのに、とっさに英語が出てこないのはどうして?」

ということではないでしょうか?

私自身、英文科の学校出身で、英語には自信があったはずなのですが、

それが見事に打ち砕かれる機会がありました。

TOEICでは、悪くても700点台をキープし、運がいいときは800点

半ばのスコアも取れました。点数だけ見ると、自分でも実力があるように

感じました。

テストの点だけは結構良かったので、友達にも「ここは、こうやって勉強する

といいよ」と、したり顔で英語を教えていたりしていました。

そんな感じでしたので、社会人になって、運良く外資系ブランドの化粧品会社に

就職でき、TOEICスコア800点以上の能力が必須のマーケティング部に

配属されることになりました。

もちろん、周りはバイリンガルばかりです。しかも、同期で入社した女の子は

アメリカの有名な大学を出ており、TOEICも満点を取っているような人

でした。

彼女が電話で英語対応をしているのを聞いたとき、私は青ざめました。

「………………ヤバイ………………」

ネイティブ並みの発音とナチュラルスピードで会話をし、涼しい顔で昼休みに

洋書を読んでいる彼女を見て、私は自分が間違った場所に来てしまったことを

悟りました。

英文科を出て、そこそこのスコアを持っているとは言っても、社会人一年生。

まともに英会話をしたのは、学校の外国人講師の先生とだけ。

今思い返してみても、英会話が上達するような環境ではありませんでした。

そして、初めて英語の電話を受けたとき、私の顔はもっと青ざめました。

なぜなら、相手が何をしゃべっているのか、全く聞き取れなかったからです。

そんなはずはない……TOEICのリスニングセクションで、ほぼ満点を

取っていて、ヒアリングは私の得意分野のはずでした。

頭が真っ白になり、しどろもどろに何とか電話を終えたものの、周りは

ネイティブレベルの先輩に囲まれ、

「家に帰りたい」

泣きそうになりながら、そう思いました。

今まで、何年もかけて学んできたはずのことが、実践の場では全く役に立たない。

やはり、海外で何年も居住して、勉強した人に所詮、かなうはずはないのか……。

自分の力のなさが情けないのと、人に劣っている悔しさ、せっかく得た仕事を

失うかもしれない不安……。

目の前が真っ暗でした。

英語ができるのだけが、自分の取り柄だと思っていましたから。

必死に仕事に食いつきましたが、先輩や上司の私を見る目線が、

「コイツ、使えない」

と言われているようで、本当に辛く、実際に

「電話、出なくていいよ」と上司に言われる始末でした。

入社早々、窓際族になった、どん底の私に「転機」をくれたのは、

意外にも私を落ち込ませる原因の一人であった、同期入社の彼女でした。

落ち込んでいる私に、彼女は温かい言葉をかけてくれました。そして、

私は彼女にどんな方法で英語を学んだのかなど、アドバイスを求めました。

彼女は私が今まで、どういう方法で勉強してきたのかを細かく尋ねてから

ひと言、こう言いました。

「勉強方法が、間違っているよ」、と。

……続きは、この次回。

では、正しい勉強方法は? その答えは、全てこちらにあります。

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